お子様の歯が将来にわたって、美しく健康であるために、、、

キッズスペース

お子様の乳歯の虫歯や良くない歯並びは、どうせ抜けて大人の歯に萌え変わるから放っておいてよいというわけではありません。
虫歯がなく歯並びの良い大人の歯にするためには、乳歯の時からきちんと管理し、歯を磨いていく習慣を身につけていくことがとても大切です。
わたしたちは、小さいお子様の歯のケアをお家の方と一緒に見守っていきたいと考えております。

子供の歯について

子供の歯の生え変わりには個人差があり、乳歯で3~6ヶ月位、永久歯で1~2年位異なる事があります。
乳歯ははえかわるからと言っておろそかにはできません。
とても大切な役割を担っています。

子供の歯

乳歯の大切な役割

  • 食物をかむ
  • 発音を助ける
  • 顔の形を整える
  • 永久歯が正しくはえる案内をする

ケアのポイント

  1. 強い歯をつくる
    栄養のバランスのとれた規則的な食事は、お子さんの健康で丈夫な身体をつくり、むし歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。
  2. むし歯菌を減らす
    歯の表面にすみついている細菌は、300~400種類もいます。
    またプラーク(歯垢)には、1mg(湿重量)あたり1億個以上も細菌がいます。
    このうち、むし歯の原因となる細菌は、糖分を原料にして歯の表面をとかす強い酸を出します。
    歯みがきによって、こうした細菌をできるだけ少なくします。
  3. 甘いもののコントロール
    糖分は、むし歯菌の養分になりますから、甘いお菓子やジュースなど、糖分の多いものをできるだけ控えるようにします。

虫歯予防について

むし歯は、大切な歯の働きや形をそこなう、一番の大敵です。
歯についている細菌が、食べ物のカスにある糖分を栄養にして、次第に歯を溶かしながらむし歯は進んでいきます。
子供はひとりで上手に歯磨きができないため、プラークコントロールが不十分になります。
乳歯は食べカスがたまりやすく、しかも子供の好む食べ物には粘着性があるため、虫歯菌が酸をさかんに作り出してしまいます。
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質も象牙質も半分の厚さしかありません。
また再石灰化の力も弱いです。
当院では、お子様のむし歯を治療するだけでなく、お子様の健やかな成長を、歯科医の立場から支援していきます。

虫歯予防のために

乳歯は一度虫歯になると痛まないこともあって、あっという間に進行します。
受診する頃にはほとんどが、神経の近くまで進行しています。

仕上げ磨きをするときに、歯の表面が白っぽくなっていないか、黒くシミになっていないか、歯の溝が黄色くなっていないかなど観察してください。
このような兆候は虫歯の始まりですから、この時点で受診されるとあまり削らず治療が簡単です。

日ごろから以下のことに気をつけてしっかり虫歯予防しましょう

  • おやつは決められた時間に砂糖を控えてあたえましょう。
  • 砂糖の代わりにパラチノースやアスパルテームなどの代替甘味料を使ったお菓子や野菜果物などを上手に利用しましょう。
  • 食べたらすぐ歯をみがきましょう。
    細菌は約5~10分で砂糖を分解しだします。
  • だらだら食べたり、飲み続けない。
  • 寝る前の歯みがきは、特にていねいにする。

フッ素とシーラントについて

虫歯を見つけるもの1才半過ぎたら3ヵ月毎に小学2年生までつづけましょう!
おとなの歯に比べて虫歯になりやすい子供の歯。
虫歯になるまえに予防しましょう。
1歳半ぐらいになったら、3ヵ月ごとに歯科検診を受け、フッ素をぬってもらってください。
虫歯になりやすいお子さんには、シーラントも有効です。

フッ素について

虫歯になりやすい歯の間と根元、噛み合わせの溝の3つのポイントを強化!
食後は必ず口内常在菌の作用でお口の中のPHが酸性になります。
唾液はそれを弱アルカリにもどす作用があるのですが、歯間や根元の歯肉縁には効果が弱く、そのままでは唾液中のCaイオンによる再石灰化が起こりにくいのです。
そこで再石灰の時に重要な要素として働くフッ素イオンを用います。
Caイオンのかわりにフッ素イオンを取り込んだ歯質は脱灰作用に対して強い抵抗力を示すので虫歯になりにくいのです。

ただし、フッ素は医師の指示のもとで行うようにしましょう。
乳歯が生えはじめたらいつでもOKです。
3ヵ月ごとに、8歳ぐらいまでは続けるといいでしょう。

フッ素の効果について

1. ミネラルが溶け出して初期虫歯が形成

フッ素の効果について1

2. フッ素が歯の表面に吸着

フッ素の効果について2

3. 初期虫歯部分にフッ素やだ液中のミネラルが取り込まれ、フッ素は再石灰化を促進

フッ素の効果について3

4. 初期虫歯が再石灰化される

フッ素の効果について4

シーラントについて

奥歯の噛み合わせの溝を前もって埋めてしまおう!
奥歯には溝があり、食べかすやバイ菌がたまりやすいのです。
生えたばかりの歯は、溝が深く、そこから虫歯になりやすいので、その溝のなかをそうじしてバイ菌がはいらないようにフッ素の入った樹脂でうめます。
乳歯から行うといいのですが、6歳前後に生えてくる6才臼歯(第1大臼歯)は特に、生えてくるのに時間がかかり、歯肉に隠れている所が虫歯になりやすいのでこの時期の間食後の手入れは大切ですし、3ヵ月毎にフッ素コート、完全にはえてきたら、予防のためにシーラントしましょう。
この時期はまだまだ親のチェックも必要です。
必ずフロスは毎日、親がやってあげるといいでしょう。
3ヵ月毎のクリニックケアもかかせません。

子供の歯磨きのポイント

むし歯のできやすい部位:上の前歯の歯と歯の間

上の前歯の歯と歯の間
  • 歯が生えたら歯ブラシをはじめましょう。
  • 子供の頭をお母さんのひざの上にのせて磨きましょう。
  • 上の前歯の歯間部と奥歯の噛み合わせの面はより丁寧に磨きましょう。
  • 歯ブラシは小さなものからはじめましょう。