ドクターより
「歯っとする話」をお届けします。
「8020」(ハチ・マル・二イ・マル)とは
「8020」 は「ハチ・マル・二イ・マル」と読み、「8020運動」とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と 日本歯科医師会が提唱し、自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。
なぜ、あえて8020という数字を掲げたのか。
その理由は、智歯(親知らず)を除く28本 の歯のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を噛みくだくことができ、おいしく食べられるからです。
つまり、“高齢になっても20本以上自分の歯を保ちましょう”というのが、その主旨です。
厚労省は6月1日に平成23年歯科疾患実態調査結果の概要を発表した。
「8020」は38.3%(過去最高)と、前回調査の6年前より14.2%増加した。
国民に8020運動やプロフェッショナルケアの浸透、口腔内に対する意識の高まりなどが大幅に増えた要因と考えられる。
残存歯数の増加に伴い、4ミリ以上の歯周ポケットを有する者の割合が増加傾向にあり、若年者だけでなく高齢者への歯周炎対策が課題となりそうだ。
さらに今回は埋入インプラント体の有無、噛み合わせの状況も調査し、インプラントについては2.6%の人が埋入していることがわかった。
【出典】日本歯科新聞より