ドクターより
「歯っとする話」をお届けします。
よく「噛む」食生活をはじめよう!
子供たちに人気のメニューといえば、「ハンバーグ」「カレーライス」「スパゲティー」など。
しかし「よく噛む」ことから考えてみると、決していつも食べさせたいメニューとは言えません。
このような食生活を続けていると「噛まない」習慣が身についてしまい、お口の発達に支障をきたすことも・・・。
よく「噛む」食生活は、健康のためにとっても重要なことなのです。
意識して噛む回数を増やしたり、よく噛む料理を取り入れるなど、しっかり噛んで、ゆっくり食べる習慣をつけましょう!!
噛む回数の目安(一口あたりの噛む回数)
食べ物 | 噛む回数 |
---|---|
アーモンド |
157回 |
フランスパン |
108回 |
皮付きリンゴ |
74回 |
野菜炒め |
52回 |
ごはん(白米) |
41回 |
ハンバーグ |
35回 |
お蕎麦 |
15回 |
プリン |
8回 |
毎日の食事でチェック!ひとくちで30回を目標に
食べ物を一度口に入れて飲み込むまでに、30回噛みましょう。
これだけの噛む回数に耐えられるように、歯と歯ぐきの健康も大切に!!
噛んで期待される8つの効果
噛むことでたくさんでる「唾液」や、噛むときの「顎(あご)の運動」などによって、次の8つの効果が期待されます。
- 肥満を防ぐ
噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、満腹感を感じ、食べ過ぎを防ぐことができます。
- 味覚が発達
よく噛めば、食べ物本来のおいしさを感じ、味覚を養うことができます。
- 言葉がハッキリ
噛み合わせが良いと、発音もきれいになります。
また、口の周りの筋肉も鍛えられ、表情も豊かになります。
- 脳を活性化
よく噛むときの顎(あご)の動きにより、脳細胞が刺激を受け、細胞の働きが活発になり、脳が活性化されます。
- 歯の病気を防ぐ
噛むことで分泌された唾液が、お口をきれいにします。
またむし歯の修復を手伝うなど、唾液は口内洗浄の基本です。
- ガンを防ぐ
唾液に含まれる成分には、発ガン性物質を抑える働きをもつものがあります。
- 胃腸の働きを促進
よく噛むと、食べ物は消化されやすい状態になり、胃腸の負担を軽減してくれます。
- 全身の体力向上
「歯を食いしばる」ことで全身に力がみなぎり、普段以上の力を出すことができます。
以上、今日は「よく噛む」ことの大切さのお話でした。