
「歯っとする話」をお届けします。
義歯安定剤の良い点・悪い点とは
日本の入れ歯は16世紀から、仏師によって 黄楊(つげ)の木 で作られていました。
(外部リンク:ウィキペディア>ツゲ、日本歯科医師会>日本の最古の入れ歯)

その技術と義歯の精密さは世界をリードしていて、当時のヨーロッパでは、象牙や動物の骨で作られていたが全く機能しない見栄えを回復するだけの代物だったといいます。

現在の日本では、合わない義歯を支える「義歯安定剤」の市場は年々拡大しています。
この義歯安定剤は歯科医からすると良くもあり、悪くもある材料なのです。
義歯安定剤の良い点

- 義歯を安定させる
- 良く食べられる
- しゃべりやすい(安定するので入れ歯が動いたりせず話しやすくなる)
などの義歯本来の機能を発揮させてくれることです。
義歯安定剤の悪い点

- 安定剤を均一の厚みで義歯内面につけることが難しいため、本来の位置からずれた状態で口の中に入れられてしまう。
- その結果、かみ合わせの位置が狂い顎の骨をやせさせる恐れがある。
- 合わない入れ歯がさらに合わなくなる。
などがあります。
よく出来た入れ歯は安定剤なしでもぴったり合うものです。
気になる方は、ぜひご相談ください。
