ドクターより
「歯っとする話」をお届けします。
ちいさな子供の歯磨きについて
乳歯は大人の歯に比べて薄く柔らかく、数年かけて唾液中のカルシウムを取り込み、徐々に強くなっていきます。
逆に言うと、生えてきてからの数年間が最も、虫歯になりやすい時期と言えますので、丁寧に歯みがきしましょう。
虫歯になりやすい所
- 歯同士が咬み合う面にある溝
奥歯は咬む面にくぼみがあり、そこに汚れがたまりやすい。
また、歯ブラシを奥まで入れにくい。
- 歯と歯が隣り合ってる所
隙間に汚れが深く入り込んで、虫歯菌にとって繁殖に最適な場所
- 歯の生えぎわ(歯と歯ぐきの境目)
歯の面の隅で歯ブラシが当たりにくく、磨こうとすると歯ぐきに歯ブラシが当たって子供が嫌がってしまう。
保護者に伝えたいブラッシングのポイント
- 仕上げ磨きはとっても大切!
子供がひとりで完全にブラッシングできるようになるまで保護者の仕上げ磨きが欠かせません。
磨き残しを取り除き、普段から子供の口の中を観察するようにしましょう。
- 楽しくブラッシングできる工夫を!
子供が好きな音楽をかけながらブラッシングをしたり、歯みがきが終わったらカレンダーにシールを貼ったり、色を塗ったりする約束をするなど、歯ブラシは楽しい時間になるように工夫しましょう。
また「なぜ歯みがきをしないといけないのか」を伝えることも大切です。
- ブラッシングを嫌がる場合には!
軽く体を抑えて手早く磨きます。
保護者の股の間に子供の頭を入れ、子供の上腕を保護者の太ももの下に入れ軽く押さえ、子供の頭を安定させて、歯ブラシする。
歯ブラシで喉を突かないようにしっかり口の中をのぞきながら磨く。
- ほめることを忘れずに!
終わったあとは、思いっきりほめてあげることも大切です。
「お口大きく開けられたね~」、「自分でも歯みがきできたね~」等、その子供に適したほめ方をしましょう。