ドクターより
「歯っとする話」をお届けします。
今回は、歯と口の健康つくりのために知っておきたいことについてお伝えします。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは?
物を食べると食道へ、息をすると気管へと人間の体はとても巧妙にできています。
ところが、加齢や病気によって食道と気管へ振り分ける弁の機能が衰えると、食べ物や唾液と一緒に、口の中にある菌が、誤って気管に入ってしまうことがあります。
その菌が原因で肺に炎症が起こるのが、誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎を予防するには?
口の中の清掃をしっかり行うことが大切です。
食後の歯ブラシで口腔内を清潔にしましょう。
また、食事の時の姿勢やひと口の量に気をつけたり、咀嚼や飲み込み、咳がしっかりできるように、口や首回りの体操をするのも有効です。
歯周病と歯槽膿漏の違いは?
歯槽膿漏(しそうのうろう)とは、慢性の歯周炎のうち、歯槽(歯根が収まってる顎の骨)や歯周ポケットから膿の排出がみられる症状のひとつについて比較的古くから慣用的に使ってきた呼び方です。
現在では、歯ぐきだけに炎症が起こる歯肉炎、深部の歯周組織のまで炎症が及ぶ歯周炎、これらの総称を歯周病といいます。